鉱山ブログ
鉱山のシンボルともいえる「立坑ケージ」。弊社で稼働中の立坑ケージは、おそらく日本の鉱山で最後に残った現役の立坑ケージと考えらます。昨年は切れてしまったワイヤーの交換という大修理を行い、再び稼働する状態に復帰しました。
その経緯については、これまで何度か当ブログにて紹介しました。
おそらく日本最後の現役「立坑ケージ」復活なるか?【その1】 2018年3月17日
おそらく日本最後の現役「立坑ケージ」復活なるか?【その2】 2018年3月30日
おそらく日本最後の現役「立坑ケージ」復活なるか?【その3】 2018年4月23日
おそらく日本最後の現役「立坑ケージ」復活なるか?【最終回】復活しました! 2018年12月19日
また復活後には、山陽新聞にもご紹介いただきました。
ただし、ここまではあくまで「稼働できる状態」も戻しただけで、修理作業をやっていただいた業者さんからは、地下と地上を上下するカゴの部分にあたるケージがボロボロで交換した方がよいとアドバイスがありました。
40年以上何もしてなかったので、確かにボロボロです。また、ケージを安定して上下させるために立坑内に設置されたガイドレールもがたつきがあって、どこかの段階で修理をしたほうがよいとのことでした。
とりあえず、今年はケージを交換することにしました。台風や大雨が落ち着く10月の半ばから作業を進めていただきました。以下、作業中の写真です。作業は数日に分けて行なわれました。
じっくり作業を見学したかったのですが、あいにくじっと見ることができず、職人さんたちがテキパキ作業をしているうちに、古いケージが抜き出されて、新品のケージに入れ替わっていました。
立坑から抜き出されたケージ
古いケージから必要な部品を切り出す
来年はガイドレールの修理を行って、これでとりあえずひと段落といったところです。
鉱山見学でお越しの際は、ぜひとも弊社の立坑櫓をご覧いただきたく存じます。