いい色に仕上がってます。
昨年6月、新規事業になったらいいな、というビジネスと単なる個人的趣味から、弊社の地下坑道で梅酒を漬けたらどうなるか、実験を行いました。その様子は、2020年6月11日のブログに書きました。
あれから1年。例の梅酒を試飲してみます!
地下坑道に置いてから、しばらくはちょくちょく様子を見に行ってましたが、普段は人が入らない旧坑道で、トロッコ用の線路が残る足場の悪い場所だったので、半年間ほどすっかり放置していました。でも、梅酒の存在を片時忘れたことはありませんでした。梅酒おいしいですよね。
1年経った地下坑道の梅酒です。気温は1年を通してだいたい17度でほぼ一定。この特殊な環境が浸かり方にどう影響するのか。
汚い文字で申し訳ない。新潟の日本酒「苗場山」で漬けてます。
アルコール度数は21度。日本酒度は+10の甘いお酒です。
事務所に戻ってきました。空き瓶に梅酒を詰め替えます。
全部は入れず、半分は残して、また地下坑道で熟成させます。
空き瓶に入れ替えました。透明の小さな瓶が試飲用です。
なんだか、色が薄いような。でも黄金色でなかなかきれいです。
自宅で漬けた梅酒(右)と比較すると、やっぱり色が少し薄めです。
自宅で漬けたほうも、全く同じ南高梅に苗場山で漬けたもの。分量もほぼ一緒です。
この段階で、やはり地下坑道で漬けた梅酒と自宅で漬けた梅酒で大きな違いが出ました。ちょっと驚きです。
待望の試飲です!
今回はさらに比較用として、自宅にて焼酎で漬けたものを用意しました。写真だと一番右です。
左から順に、鉱山仕込み(日本酒)、自宅で漬けたもの(日本酒)、同じく自宅で漬けたもの(焼酎)です。
なお焼酎はキンミヤを使いました。なかなか凝ってるでしょ?
色の違いもはっきりしています。鉱山仕込みが一番薄く黄金色。右端の焼酎仕込みはかなり濃いめです。
肝心のお味ですが、鉱山仕込みはとても淡い味です。ほんのり梅の香りがする甘いお酒に仕上がっており、とても口当たりがよかったです。梅のしみ出し方が弱いのか、ちょっとわかりませんが、黄金色の色味のとおり、とてもライトで飲みやすい梅酒に仕上がっていました。
一方、同じ条件で作った自宅仕込み(日本酒)は、梅の味はよく出てますが、ややえぐみというか、野性味が出ていて、味が濃い感じがしました。少し水で割った方が飲みやすい気がします。焼酎で作った自宅仕込みもなかなか良かったです。キンミヤはアルコール度数が25度と、ホワイトリカーよりも低いので、飲みやすい感じがしました。こちらも水割りのほうがいいですね。
どれが一番かというと、手前味噌で恐縮ですが(というか全部自分で作ってますが)、やはり鉱山仕込みが一番ですね。水で割ることなく、そのままロックで飲むのが最適です。ほどよく酔えて気持ちよかったです。やっぱり初夏は梅酒ですね。
鉱山仕込みの残り半分は、再び地下坑道で熟成させます。
それにあまりに美味しかったので、もう1本、新たに仕込んで置いておきました。今度は岡山県産の梅と倉敷市玉島の酒造会社、菊池酒造の梅酒用日本酒で漬けてます。今度は一升瓶まるまる使って作りました。1年後が楽しみです。
ということで、鉱山の地下坑道で梅酒を漬けたら、自宅で漬けるのとは明らかに違う味になることがわかりました。
酒造メーカーの皆さん、ちょっと試してみませんか?