鉱山ブログ
私たちの地元・備前市は備前焼の産地として知られていますが、いま備前焼の世界では新しい動きが広がっています。その1つが、同じ備前市にある弊社・土橋鉱山の陶石や蝋石を備前焼に取り入れる動きです。
備前市伊部で活動されている山本周作さん、領作さんの兄弟も、数年前から備前焼の土と土橋蝋石を使った新しい備前焼の試作に取り組んでおり、この度新たな独自ブランド「NEU」を立ち上げました。
お二人の祖父は人間国宝の山本陶秀、またお父様は岡山県重要無形文化財保持者の山本出さんという、備前焼の窯元の家系がご出身で、備前焼の伝統を継承しつつ、新たな備前焼のかたちを追及しています。
そんなお二人が、この度クラウドファンディングを実施されております。今回のクラウドファンディングは、お二人が運営する「出製陶」や新ブランド「NEU」を広く世間の方に知っていただくこと、また「NEU」の活動資金や試作・研究、生産体制を作るための資金にするとのことです。
今回のクラウドファンディングのリターンには、NEUの作品だけでなく、窯元見学などもありますが、ご注目いただきたいのが、鉱山見学も含まれていることです。
弊社も今回のクラウドファンディングに協力してまして、リターンの1つとして、NEUの原料となる地下坑道にご案内することになっています。この機会にぜひともクラウドファンディングへの参加をご検討ください。応援メッセージも掲載されていますので、まずは「READY FOR」のサイトをご覧ください。
応援メッセージも書きましたが、備前焼と土橋鉱山のコラボが発生したのは、わずかこの数年間の出来事です。この三石の地で蝋石の採掘がはじまってから100年以上の歳月が経っているのに、備前焼に三石蝋石が使われるケースはまったくなかったみたいです。(ちょっと試したケースはあるようですが、備前焼として大々的に打ち出すことはなかったみたいです)
弊社としては、備前焼の作家さんとともに備前の地をこれからもどんどん盛り上げていきたいと思っています。