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石田 和也 展 ―備前磁器の世界― 開催中です!
2024年11月2日 | カテゴリー: 鉱山記事

 

弊社・土橋鉱山の蝋石・陶石を使って独自の備前焼を追求している若手陶芸家、石田和也さんの展覧会が、岡山市内の岡山県天神山文化プラザで、今月10日まで開催されています。

 

 

開催初日となった10月30日に、さっそく展覧会を見に行ってきました。備前焼といえば、赤茶色の須恵器っぽいものを想像しますが、石田さんの作品は、弊社蝋石を使っていますので、白がベースで「これも備前焼なのか」と驚かれるかと思います。石田さんは、土橋蝋石を使った作品を「備前磁器」と名付けて、新しい備前焼の世界として作品を展開されています。

 

 

今回は、そんな石田さんの強い思いを感じさせる大型のオブジェが展示されています。中には弊社の坑道に入った際、実際に坑内で見た様子を形にしてものもあって、どの作品からも弊社の地下坑道の雰囲気が感じられます。

 

実際の坑道は、足元にゴロゴロした石が転がっていたり、水と石が混ざって粘土状になっていたりして、歩き回るのはなかなか大変な環境です。おまけに真っ暗で気温が1年中ずっと17℃くらい。約15キロに及ぶ長大な坑道ですが、アリの巣のように道が分岐しています。一度入られると、地上とはまるで別世界なわけですが、石田さんは、そんな坑道に入って、スコップで粘土や石をかき集めて、作品作りをつづけていらっしゃいます。

 

石田さんの作品は、備前市伊部にあるご自身のアトリエでもご覧いただけますが、大型作品を展示会でご覧いただける機会は少ないので、この機会にぜひとも天神山に足を運んでみてはいかがでしょうか。

 

ちなみに、天神山周辺は美術館や後楽園、RSK(山陽放送)などがある、岡山の文化的な中心地です。あちこち歩き回ると、なかなか楽しいところですよ。