鉱山ブログ

備前焼の陶芸家・石田和也さんの窯焚きを見学する
2020年11月10日 | カテゴリー: 鉱山記事


備前焼の窯焚きの様子

 

前焼で新進気鋭の若手陶芸家として活躍中の石田和也さんが、昨年よりたびたび弊社鉱山を訪れています。新しい作品作りに、弊社で採掘している陶石や蝋石を使っていただいてます。また、陶石を精製して作ったセリサイト粉末などもご利用いただいてます。

参考サイト:石田和也

 

セリサイトの粉末を表面にあしらった作品の例

 

さらには坑内で陶石を採取したり、弊社原料を使った硬質磁器向けの粘土を使ってみるなど、いろいろと試していただいてます。備前焼の新たな表現に果敢に挑戦されている作家さんなんですよ。

私のほうも、石田さんのアトリエ兼ギャラリーを訪問し、いろいろな作品を見せていただいたり、実際の作陶の様子を見学させていただいています。

 

石田さんのギャラリー

 

 

作陶の様子を見せていただきました

 

先月末には、備前焼の窯焚きを見学させていただきました。
こちらは「穴窯」というタイプの窯だそうです。ちなみに、こうした窯に使われる耐火煉瓦も三石地区で生産しています。

(残念ながら、現在市販の耐火煉瓦には弊社原料はあまり使われていません)

 

穴窯と呼ばれるタイプ

 

窯の中の様子、温度は1200℃近くまで上がる

 

窯は2日間ほど焚き続けてから中を取り出すとのこと。出来上がったばかりの焼き物がものすごい熱いなので、もみ殻に入れて熱を冷まします。それでも熱いので、しばらくは触れません。

 

こちらは、弊社坑内で石田さんが先日採取した粘土で作った試作品です。
面白い風合いになりますね。この状態では煤やゴミが付いているので、しっかりと洗うそうです。

 

備前焼と土橋鉱山のコラボ、ぜひとも実現させて、新たな備前焼の表現がどんどん広がることを楽しみにしています。
もちろん備前焼に限らず、さまざまな焼き物に原料を提供していきたいと思っていますので、陶芸家や陶芸を趣味とされている皆さん、ぜひともお気軽にお問い合わせください。